害の少ない製品開発と普及
私たちが社会に最も大きなインパクトをもたらすことができるとしたら、それは、紙巻たばこをより害の少ない代替品に置換えることです。
「煙の出ない製品カテゴリーの社会的受容」の事例
煙のない社会を目指すうえで、紙巻たばこの喫煙者にも加熱式たばこの使用者にも、配慮のある使用をお願いすることは私たちの社会的責任です。一部の現場営業に携わる従業員は、地域のニーズに応じて、自治体や地域団体と連携しながら地域の清掃活動や屋外喫煙ルールの周知に参加しています。また、ポイ捨て防止を目指す運動「WORLD CLEANUP DAY」への参加の一環として、2021年の10月は、このイベントへの参加の一環として、従業員が個人の空き時間にできるごみ拾いを推進する月間としました。公正な事業慣行の徹底
社会の要請に応じて、製品を責任ある形で市販化することをはじめ、当社は、すべての取組みにおける公正な事業慣行を目指しています。
「責任のあるマーケティング・販売活動」の事例
当社では、20歳以上の喫煙者のみに当社製品を選択してもらうことを目的としてマーケティング活動を行っており、マーケティング活動が非喫煙者や20歳未満の者を対象とすることはありません。
IQOSストアでは、入店の際に証明書による年齢確認を行っているほか、入店客の目につく場所に20歳未満の者の入店をお断りするサインと、「当社の煙の出ない製品への切替えのための基本ポリシー」を掲示することで、責任ある市販化を徹底しています。
共に働く人々への配慮
煙のない社会を実現するために、多様な従業員が健康で意欲的に働くことができる、インクルーシブな職場環境づくりに注力します。
「インクルージョン&ダイバーシティー」の事例
当社では、性別による待遇の差をなくすための積極的な取組みを行っています。PMJは、2016年から2020年まで5年間連続で、性別に関係なく同一の労働に対して同一の賃金を払っている企業として、NPO法人「EQUAL-SALARY Foundation」から認証を受けています。2020年に、PMIは新しい育児休暇制度を発表しました。この新しい制度は、「子育てをする女性」という性別の固定観念を取り払い、子どものいる家族を持つすべての親を対象としています。育児におけるプライマリーケアギバー*1 に対して最低18週間、セカンダリーケアギバー*2 に対して最低8週間の育児休暇が付与されることになり、プライマリーケアギバーとセカンダリーケアギバーは、性別、性的志向、子どもとの血縁関係の有無を問いません。新しい育児休暇制度は、多様性を尊重するインクルーシブな企業文化をさらに前進させる取組みの一環として、今後日本を含むPMIのすべての市場で段階的に導入される予定です。
*1 プライマリーケアギバー:子どもに対して親の責任がある主育児者
*2 セカンダリーケアギバー:子どもに対して親の責任があるが主育児者ではない人
環境保全
当社は、法規制の遵守にとどまらない環境負荷の管理を進めています。PMJでは特にIQOSデバイスの回収とリサイクルを第1優先課題にしています。
「環境に配慮したデザインと資源循環」の事例
当社では製品の開発から廃棄まで、ライフサイクル全体を通して環境や社会への負荷低減を目指します。日本ではIQOS使用者の増加に伴い、使用済みデバイスも増えています。日本市場で保証期間中に故障で返送されたデバイスは、回収・リサイクルされています。フィリップ モリス インターナショナル(PMI) はCIRCLEプロジェクトとして検品、製品の知的財産権の保護、リサイクルを日本と欧州の2つの拠点に一元化しており、日本の拠点では日本と韓国のデバイスを回収しています。煙の出ない製品を販売する市場が増えるにつれて、対象を拡大する予定です。PMJは今後、IQOSストアなど、既存のインフラを活用して、使用済みデバイスをより効率的かつ広範に回収できる仕組みを模索していきます。