PMJは、企業ビジョンに掲げる「煙のない社会」の実現に向け、加熱式たばこのみ利用可能な「煙のない」施設や観光地などを全国で広げる取組みを推進しております。今回は2021年11月24日に従来の喫煙室を「加熱式たばこ専用室」としてリニューアルした、「クイーンズスクエア横浜タワーB棟」の事例をご紹介いたします。
利用者は1週間で約2万人。
喫煙室は、煙がいつも充満している状態でした。
みなとみらい駅直結の大型複合施設「クイーンズスクエア横浜」にある「クイーンズタワーB棟」は、海を臨む抜群の環境が自慢のオフィスタワーです。さまざまな企業が入居しており、受付ロビー階にある喫煙室は、働いている方や来訪者など1週間で約2万人の利用者がいます。人の出入りがとにかく多いため、二重扉でも通路や隣にあるコンビニの店内までたばこのにおいが漏れてしまうのが問題でした。また、常に煙が充満しているので喫煙室を利用すると髪や服ににおいが付着します。喫煙室周辺のにおい漏れだけでなく「喫煙者が席に戻ってくるとにおいがする」「エレベーターなどの共用部までにおう」などの意見もあり対策が急務でした。
快適で健康的なオフィス環境のために、
リニューアルを決めました。
ビルの不動産価値向上のために、働いている方のCustomer Satisfaction(顧客満足度)向上は欠かせません。喫煙者にとっても、非喫煙者にとっても、快適で健康的なオフィス環境を実現し「このビルに入居してよかった」と感じていただける環境づくりを模索していました。フィリップモリスさんからご提案を受けて検討したところ、たくさんのメリットがあることがわかり、加熱式たばこ専用室としてリニューアルすることにしました。
2ヶ月の周知期間を設け、
みなさまの理解促進に努めました。
リニューアルにあたり、加熱式たばこ専用室にすると紙巻たばこ喫煙者が行き場をなくすのではないか、という懸念が社内でありました。そこで約2ヶ月間の周知期間を確保。喫煙室に設置してあるモニターやポスターで告知し、メッセージ付きエコバッグを配布するなどして理解を推進しました。不満やクレームは特にありませんでした。2020年に全面施行された改正健康増進法をきっかけに、喫煙者の意識が変化していたのかもしれません。
みなとみらいにふさわしい、
明るくスタイリッシュなデザインが好評です。
リニューアルした加熱式たばこ専用室は、ナチュラルな木目フローリング調の床材を採用。黄色く変色していた天井壁紙は白に一新し「美しい景観と、明るい未来へ導くみなとみらい」にふさわしいデザインにしました。クリーンでより快適な環境になったと利用者からも評判です。におい問題も解決しました。においが漏れにくいので、加熱式たばこ専用室の利用者だけでなく、館内を利用されている非喫煙者からも好評です。
リニューアル前の喫煙室
リニューアル後の加熱式たばこ専用室
火災リスクの低減だけでなく、
ランニングコストの削減にもつながっています。
加熱式たばこは、火を使わないので火災リスクは非常に少なくなります。また、以前は芳香剤をレンタルし、天井や壁のヤニ落としを月1回、灰ゴミの処理は毎日行っていました。定期的な排気ダクトの清掃も必要だったので、清掃のランニングコスト削減は思わぬ効果でした。清掃スタッフからも「掃除がラクになった」「においがつかなくなった(ように感じる)」などの喜びの声が届いています。「クイーンズタワーB棟」は開業してから20年以上経っています。設備面などで館内利用者に不便をかけていることもあります。今回の加熱式たばこ専用室の取り組みのように、全員がwin-winになれるような対策をオーナー含めて継続して検討、実施していきたいと思っています。